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乳腺症

乳腺症は成熟期女性によくみられる乳腺の病気で、外来を訪れる乳腺の疾患の中では最も頻度の高い病気です。

乳がんと紛らわしいですが乳腺症って何ですか?

乳腺症とは、乳房に正常からの逸脱によるしこり、あるいは硬い部分、乳頭分泌などを認め、しばしば疼痛を伴う臨床的概念です。但し、腫瘍や炎症による病変は除きます。具体的な症状としては、硬結(しこり)、疼痛(黙っていても痛い、ジンジンする、時々ズキンとする、押すと痛い)、乳頭分泌(血性、黄色)などで、これらの症状の持続期間や程度に個人差が多いことが特徴です。

原因は・・・?

一言で言えば、相対的エストロゲンの過剰です。乳房は、乳管、腺葉および腺房と脂肪から構成されています。これらは、次の各種ホルモンと大変深い関係にあります。すなわち、エストロゲンは乳管の発育、プロゲステロンは終末膨大部を腺房化します。これらのホルモンの影響でさまざまな症状が出てきます。

たとえば、エストロゲンの作用による間質の増殖や静脈は、月経直前で乳房の容積を30~40パーセントも増大させるといわれています。誰でも経験があるように、月経前に乳房の張りを感ずるのはこのためです。乳房は通常35歳から退縮性変化が少しずつ始まりますが、この変化を顕微鏡を使って組織レベルで見てみると、乳腺症の組織変化にきわめて類似しています。

やや難しい話になってしまいましたが、このような観点からも乳腺症はこれらのホルモンとの関連がきわめて高いと考えられています。他のホルモンとの関連もさることながら、一言でいえば、相対的エストロゲンの過剰が乳腺症の原因となっているといえるのです。

乳腺症かもしれない・・・と思ったら

乳腺症のほとんどは、ある意味で正常からのいつ悦に過ぎないともいえ、きちんと乳癌と鑑別できてさえいれば、心配のない病気です。とはいえ、触ってみると、かなりゴツゴツしていることもあり、ご自分で判断するのは難しく、危険な場合もあります。専門医による定期的な経過観察(症例によって1年おき、 6ヶ月おき、または3ヶ月お き)が必要です。

ただ、日常生活を脅かすような強い乳房痛には治療が必要な場合もあります。 1週間以 上の月経前におこる周期性疼痛が少なくとも 6ヶ月持続し、かつ、疼痛が強度に至った場合には、ホルモンによる治療を行います。 もっとも、 ほとんどのケースは、十分にお話をお聞きし、検査をして乳癌でないことが判明すると不思議と症状も緩和されることが多く、ホルモン療法は必要ありません。

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