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感染性腸炎

感染性腸炎とは、ウイルスや細菌などの感染性病原体により、嘔吐、下痢を主症状として、発熱や脱水症状が加わるものをいいます。特に冬季に発生する感染性腸炎はウイルスによるものが多いです。

 ◆ウイルス性・・・ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、アストロウイルスなど

◆細菌性・・・・・サルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌、腸炎ビブリオなど

 毎年、寒くなるとよく耳にするノロウイルスによる腸炎はウイルス性腸炎の中でも症状が激しく、高齢者などでは重症化し命にかかわることも少なくありません。ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に気温の低下する冬季に多く発生します。ノロウイルスは経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、嘔吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐物を誤って気道に詰まらせてしまう事があります。

<感染経路>

 ◆汚染された食品、水・・・汚染された食品(生カキなどの貝類、サラダなど)、飲料水などを介して口に入り感染します。また、加熱が不完全なままで食べたり、病原体を持っている人が調理した際に食品が汚染され、その食品を摂取して感染する場合もあります。

 ◆人から人へ・・・・・・・吐物や便の中に含まれるウイルスが手、あるいは手で触れたものを介して感染します。吐物の飛沫から感染する場合もあります。

<症状>

食べてから症状が出るまでに、通常1~2日かかります。主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などです。また脱水症状を示すこともあるので注意が必要です。症状は短期間で治まりますが、その後1週間ぐらいは、便にウイルスが排出されるようですから、手洗いはしっかりして下さい。

<予防>

 ◆手洗い、うがいを励行し、日常的に清潔を保つことが必要です。特に排便後や調理前は石鹸で十分に手洗いしましょう。また、タオルの共用を避けることも必要です。

 ◆食品を加熱する場合は中心までよく火を通しましょう。かきなどの二枚貝はできるだけ加熱して食べましょう。

 ◆便や吐物の処理をする時は素手で触らず、汚物に触れたものは必ず消毒をして下さい。

  塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用してください。

 ◆下痢止めの使用は症状を悪化させたり、長引かせたりするので避けましょう。そして無理をせず、早めに病院へ行きましょう。

 

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